Last Update 2025.12.1
       
  ●切符のメッセージ: 切符が発信する情報量は多く,当時のことを想うことができます。
電車寝台特急“金星”(博多→名古屋) 一葉式特急券・B電寝台券 1980年/昭和55年8月2日 瀬野駅発行

  この切符は,1980年/昭和55年8月2日発行の電車寝台特急“金星”の一葉式特急券・B電寝台券です。
  料金の内訳は,特急料金が2400円,B電寝台料金が4000円の合計6400円でした。
  電車寝台特急のB寝台は上・中・下段の3段式であり
  当時(1978-81年)の電車寝台のB寝台料金は上・中段が4000円,下段が4500円でした。
  因みに,客車2段式のB寝台料金は上・下段共に4000円,客車3段式のB寝台料金は上・中・下段共に3500円でした。

  電車寝台特急の登場により,寝台料金は客車寝台と電車寝台を区別して設定されました。
  A寝台は電車寝台のベッド幅が客車寝台と同じ101cmであることからA寝台料金は同額でしたが
  B寝台は客車2段式,客車3段式,電車3段式の3種類に区別して
  ベッド幅などに合わせてB寝台料金が設定されました。
  客車2段式・電車3段式のベッド幅は70cm(電車下段は106cm)に対して,客車3段式のベッド幅は52cmでした。

  “金星”は1968-82年/昭和43-57年に名古屋-博多間に運転された電車寝台特急でした。
  世界初の交直両用特急形寝台電車581・583系(月光形電車)が運用に就きました。
  581系は直流・交流60Hz,583系は直流・交流50/60Hz対応電車でした。

電車寝台特急“金星” 一葉式乗継特急券・B電寝台券 1974年/昭和49年10月4日 交通公社広島駅前支店発行
電車寝台特急“金星” 一葉式乗継特急券・B電寝台券 1976年/昭和51年5月24日 下松駅発行